December 5, 2008

オリオン

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コトバにならない想いが、からだのなかに詰まっている。
そういうものが、ガラスの目玉や、樹脂の指先、化繊でできた髪の先から溢れ出てきてしまうのだけれど、
狭い部屋の中だと、想いはむなしく壁や扉に遮られてしまう。

だからわたしは、外に出て祈る。

あのひとの上にも、おんなじ空が広がっているのだと、そう願って、そう信じて、
溢れる想いを冷たい冬の大気に委ねる。
星座の配列に隠された、符牒へと託す。


ときたま、天球から、しっとりと光るピアノ線が降りてくることがある。
吊られてほんの数ミリ、浮かび上がる。

Category: マネコ(眠教室A), 日記・雑記