November 14, 2008

Královna Alice #0
(私家版「鏡の国のアリス」)

前章: 黒猫と地下室

もうなにもかも、黒い子ネコのせいだったのです。

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「ねえ、ごっこ遊びをしましょうよ」アリツェは黒猫を抱き上げて、小さくキスをしました。「夜通し、階下から小刻みな振動が絶え間なくきこえてくるでしょう。きっと誰かが、ウチの地下室から、火薬庫に続くトンネルを掘っているのよ」。

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「ねえ、子ネコちゃん」とアリツェは、押し黙った黒猫を正面に見すえて「そこにはきっとトンネル工事を見張っている男たちがいるの。明日、治安判事たちが乗り込んできて、男たちは一網打尽になるわ。やがて、カラスの群がる不吉な塔の中に投獄されて、拷問の末、処刑されるの。男たちはその運命に気づいてる。そうなってしまう前に

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わたしたちが地下室に行かなくちゃ。不吉な塔の運命を、黒猫にすりかえるのよ」。そう言うアリツェは黒猫を連れ、階段を降りていたのですが、ふりかえると、その一段一段は途方もなく高く、自分でもどうやってそこまで下ってきたのか、よくわかりませんでした。

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アリツェにわかることは、このまま地下室まで降りていくしかない、ということだけなのでした。

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Category: アリツェあるいはアナイス(アナイス), Královna Alice (私家版「鏡の国のアリス」)

October 29, 2008

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ゆっくりと北のほうから風が吹きはじめる。飴色の季節が終わる予兆を感じる。世界中のあらゆるものが、しんとしている。きっと、背中に亀裂が入るときの、ぴしりという微かな音を待っているんだ。

Category: マネコ(眠教室A), 日記・雑記

October 13, 2008

Book of Days

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本ばかり読んでいたら、頭でっかちになった。臆病になった。夢見がちになった。本ばかり読んでいるうちに、一生が終わってしまうような気がした。

そんな毎日なんですが、それはさておき豆本が好きです。写真を撮るとき小道具としてよく使います。今回使ったのは 114㎜×83㎜ なので、それほど小さくないんですが、このくらいの大きさが持たせてしっくりくるみたいです。写真のは、山梨シルクセンターから発刊されていた、ミニ詩画集「おかあさん」(サトウハチロー著、前田亜土イラスト)。かれこれ40年くらい前のものですね。

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でも今回の主役は、本というより手首。平手だけだとさみしいし、人形がしっかり物を持っていないのも落ち着かないので、けっこうたくさんの手首を揃えています。「キツネさん手」とか「フレミングの法則手」とか色々自作もしましたが、色合わせが難しい(汗)。写真のは、ボークスさんのものですが、それだけでも、結構表情がついて遊べるように思います。

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September 23, 2008

ドールショウ23

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あいにくの雨でしたけど、浜松町のドールショウに行ってきました。雨降ると、湿気は高いし傘も邪魔だしいいことない。でも、会場は人も多くて活気があった気がします。

イベントに行くこと自体久しぶりなので、久々にたくさんの綺麗な子たちを見ることができて、すごく刺激になりました。やっぱモチベ上げるには、美人を見るのに限るわー ( ̄ー ̄)

今回は、一緒に行った友達がブライスオーナーだということもあって、ブライスをよく見てきました。これまで、ブライスってメイクやカスタムの振れ幅が小さい(みんな似て見える)と思ってたんだけど、ちっともそんなことなくって、キュートなの美人なのセクシーなのから、それなりの子まで、けっこう色んな表情の子がいることが分かって楽しかった!

で、服を1枚だけ買ってきました。chilled cherry 様のナチュラルカントリー調の服。珍しいSDCサイズ。

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ウチのモデルに着せてパチリ。・・・ええと、ツッコミどころ満載の写真すみません。

Category: イベント

September 20, 2008

ヒコーキのオモチャ(2)

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♪生きのーこりたい まだ生ーきてたい きみをー愛してーいるー
本気のこころ見せーつけるーまで わたーし眠らないー

「明日も早朝からお仕事なんだからね。深夜アニメ観て遊んでなんかゐないで、早く寝なさい」

【引用:岩里祐穂、Gabriela Robin作詞「ライオン」】

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September 19, 2008

Prévision

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なくしたものを見つける方法。ハオリムシは殺生の輪廻からはずれた生き物。ハオリムシは、酸素と硫化水素をたべて生きる。酸素と硫化水素をもとめて、クジラの死骸を渡り歩く。クジラの死骸は海流に乗り、プランクトンとともに流れて、時折また浜辺へと戻ってくる。なくしたものを見つける方法。彼女は棺桶の中で、長いことぼーっとしていた。静寂に耳を澄ませたり、土の中のひんやりを楽しんだり、ゆっくりとした心臓の鼓動を感じたりしていた。時には、棺の中にどこからともなく入り込んできた蛆の群れを(蛆が体の中から自然に湧き出したなんて思えない。どこからかやってきたんだ、と彼女は思う)、ちょっと鬱陶しく思って身をよじったり、あきらめてなすがままに身をあずけたりしていた。なくしたものを見つける方法。「となりどおしに住んで、別々の暮らしをして、会いたいときのルールをつくろう、たとえば手紙をはさんで、会えたときには、お互いの失敗とか活躍とか感動したとかしないとか、そんな話をしよう」「そんなことできるわけないじゃない」と彼女は言った。「結局、やっぱり引っ張られるの、会いたくなって、会わずにいられなくなって

・・・時計の音がしたような気がする。それで我にかえる。

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「絵本を読んであげようね」と彼女は言った。「パイロットマックスは/ニンジンをたべる/何ヶ国語もつかえる/ちっちゃなウンチをする/地面をすくい取る・・・」(Nadja "Maxou Pilot")

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August 30, 2008

Duchesse de Bourgogne

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この部屋にたくさんのお客さんが来るのは、とっても珍しい。人が来ること自体珍しいのに、多くの人にかまってもらうのは初めてだから、ちょっととまどう。

管理人は、へたくそな料理をつくりながら、ベルギーの赤ビール「Duchesse de Bourgogne」の大瓶を開けている。このビールを開けてるときはいつも、管理人がご機嫌なのをわたしは知ってる。たぶん、嬉しいときに開ける習慣なんだろう。誰だって、何かそういう自分だけの習慣があったりする。



このビールの名前になってる「ブルゴーニュ女公(Duchesse de Bourgogne)」は、ヴァロワ家ブルゴーニュ公国最後の君主、マリー・ドゥ・ブルゴーニュ(Marie de Bourgougne)のこと。

「美しき姫君」と呼ばれ領民に愛された可憐な姫。乗馬や狩猟、スケートを愛した、おてんばな姫。

彼女は、25歳で馬から落ちて死んでしまうのだけれど、それから37年後、夫である「中世最後の騎士」マクシミリアン1世の心臓は、その最愛の妻と同じ墓に葬られることになる。

Category: マネコ(眠教室A), 日記・雑記

August 27, 2008

前史

マネコがウチに来てもうじき1年になるなと思ったとき、ふと、この子にはお迎え日とか誕生日とか無いことに気づいた。

なので、誕生日をつくってあげることにした。

「お迎え日」とか「誕生日」って、「購入年月日」や「製造年月日」をウェットに言い直すだけじゃ興ざめだ。それに、カスタムした子って何時が「購入年月日」かも曖昧。「誕生日をいつにしよう?」と思いながら、このコのなりたちを思い起こしてみた。

■2007年9月18日
ボディを入手(←というか、違う子から奪った)

■2007年10月6日
教室Aスウィートドリームヘッドを入手。

■2007年10月8日
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ヘッドのメイクをした。

■2007年11月12日
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違和感が拭えなかったので、削ることを決意。写真は削る直前。今より顎が長いし、頬骨が出ていて顔が濃い。好みは人それぞれだけど、もう少し幼く、柔らかな感じにしようと思う。

■2007年11月14日
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とりあえず、削ってみた直後。雰囲気見るのに、唇とシャドウだけエアブラシで吹いて、睫毛をテープで仮止めしてみた状態。ここからさらにもうちょっとだけ削った。

■2007年12月16日
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野暮ったさを出したかったので、まぶたを重たく、全体的にぼってり感のあるように塗った。
プロフィールにも使ってるヴァイオリン写真。小道具だいすきー。

12月16日のメイクから先は、ほぼそのまんま。今だったらもっとうまく眉毛描けるし、グラデも自然な感じになる。ひょっとすると、もっと可愛くできちゃうかもしれない。けど、不出来なとこブスなとこ全部ひっくるめて、この子はこういう感じだーというキモチが出てきちゃったのだ。電波に言えば、そのあたりで何か宿ったのかもしれない。

今書きながら決めた。誕生日は2007年の12月16日にしよう。日曜だし大安だし。ポケモン事件の記念日だし(それはちがう)。

Category: マネコ(眠教室A), 大道具・小道具, 整形・メイク